被害認識し、言葉にできるまで長い時間
くらし彩々
自身の性暴力被害を告発した、俳優の石川優実さん。性暴力を受けた後の心身や生活への影響など、ありのままの心境を発信し、このほど『私が私を取り戻すまで』と題した本にまとめました。
日恵野香記者
―2015年から17年ごろにかけて映画監督の榊英雄氏から受けた性暴力を22年に告発しました。
告発後に体調を崩し、うつ病と、持続的に虐待や暴力を受け続けたことによって発症する複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)だと診断されました。今も加害者と似た背格好の人を見ると体がそわそわして落ち着かず、過去の性暴力の記憶が脳内で延々と再生されます。人と一緒にいても上の空になり、動悸(どうき)が激しくなります。一人では電車に乗れなくなりました。つらさをまひさせるため、酒やたばこの量が増えました。自分の情けなさを責め、世界から切り離されたような孤独を感じていました。治療を受け始めて、これが性暴力被害による苦しみだと分かりました。
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