攻撃基地建設、埋蔵資源が狙い
年頭に南米ベネズエラを侵攻し、現職大統領を拘束・拉致したトランプ米政権。全世界の驚きが収まらない中、今度はデンマーク自治領グリーンランドの武力併合を叫び、北大西洋条約機構(NATO)加盟の欧州諸国やカナダに衝撃が走っています。
坂口明記者
北極海と北大西洋の間にある世界最大の島、グリーンランド。面積(217万平方キロメートル)の8割が氷原の同島は1721年にデンマークの植民地となり、1979年には自治政府が発足しました。
デンマークは49年のNATO結成に参加。2003年の米主導のイラク戦争には、仏独などが反対する中、直ちに派兵しました。01年からのアフガニスタン戦争では12年間に9500人の部隊を派遣。派兵国で最大級の比率の44人の兵士が死亡しました。
米国は、この親米同盟国に対し、武力を使ってでもグリーンランドを併合すると脅し続けています。その狙いとして(1)同島をトランプ政権の目玉政策である巨大ミサイル防衛システム「ゴールデンドーム」(GD)の拠点にする(2)レアアース(希土類)、原油、ガス等の同島の資源を支配する(3)地球温暖化に伴う北極海航路を支配する―ことなどが指摘されています。
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