2022年2月24日に始まったロシアのウクライナ侵略戦争は5年目に入ろうとしています。停戦、和平の実現を大きく左右するロシアの内情などについて、ロシアや日ロ関係に詳しいテンプル大学ジャパンキャンパスのジェームズ・ブラウン教授に聞きました。
坂口明記者
ロシアの対ウクライナ戦争は、同国の主権を侵害する国際法違反の侵略戦争です。1994年にロシアが署名した、クリミア半島を含むウクライナの主権を承認するブダペスト覚書にも違反しています。
ロシアは開戦後も民間人や民間施設を攻撃する国際法違反を犯し、プーチン大統領には「ウクライナの子どもを違法に連れ去ったのは戦争犯罪だ」として国際刑事裁判所から逮捕状が出ています。
戦争が長期化したのは三つの理由があります。
第一はロシア軍が長期戦の準備ができていなかったことです。プーチン氏は侵略の意図を、ロシア軍を含む要人に伝えず、軍は兵器や装備品などで継戦の準備がありませんでした。同氏は、14年にクリミアが抵抗なく早期に併合できたこともあり、ウクライナ侵攻も最近の米軍のベネズエラ侵攻のように短期で、3~4日で決着が付くと高をくくっていました。
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