政界取材で知られるジャーナリストの鈴木哲夫さんが新著『戦争は、ひとつの「狂気」からはじまる』(ブックマン社)を出しました。高市早苗政権の与党・自民党が衆院の3分の2を占める中、戦争への危機感を表明する著者に聞きました。
田中倫夫記者
「狂気」が無駄に奪う命
―アメリカとイスラエルがイランに国連憲章、国際法に反する一方的な先制攻撃をしました。
日本のメディアは「日本経済への影響」や「ホルムズ海峡の封鎖」などを報道しています。しかしそれ以前に、国際法に違反する先制攻撃で、すでに1000人以上の民間人などの命が失われており、学校にも爆弾が落とされている。この違法性、非人道性、アメリカ・イスラエルの指導者のある意味「狂気」を指摘すべきでしょう。
「力による現状変更」を否定し、「法の支配」を掲げてきた日本政府もまた、非難の姿勢を示すべきではないでしょうか。
私はもともと社会部記者です。長くテレビ記者として人の生死に関わる取材をしてきました。命の尊厳が一番大事です。戦争は命を無駄に奪うものという思いを持ってきました。昨年は戦後80年の節目で、すべてのジャーナリスト、メディア、政治家が先の戦争を総括すべきだと思います。
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