和歌山生協病院小児科医 佐藤洋一さん
起きられない、体がだるいなどの不調を訴える起立性調節障害は思春期の子どもに多くみられます。起立性調節障害の治療や周囲の対応などについて和歌山生協病院小児科医の佐藤洋一さんに書いてもらいました。
「朝なかなか布団から出られない」「長時間立っていられない」「午前中は体調が悪く学校に行けない」。起立性調節障害にはこれらの症状がみられます。一見すると「怠けている」「根性が足りない」と誤解されやすいのですが、実際には循環系を調整する自律神経の働きが乱れることで起こる身体の病気です。
人が立ち上がると、血液が500~700ミリリットルほど下半身に移動し、一時的に血圧が低下します。通常は自律神経が働いて血圧を調整し、脳への血流を保ちます。しかし起立性調節障害では、この調整がうまく働かず、めまいや立ちくらみなどの症状が生じます。
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