撮影・石塚康之
私が千葉に疎開していた3歳の時、東京大空襲で実家が全焼しました。母の実家にいた祖母と叔母は炎の中を逃げ惑い、亡くなりました。叔母は8カ月の身重でした。彼女の夫も沖縄で戦死したそうです。
1人だけ助かった下の叔母に頼み、当時の様子を書き残してもらいました。炎に追われて川へ逃げるしかなかった、「橋げたに向かって飛べー!」と言われたけど、2人は熱湯みたいな川へ落ちてしまった、と。私の父と下の叔母が必死に捜して、土手に並べられた遺体の中から2人を見つけたそうです。
戦後、小学校で映画「原爆の子」を見た時、孤児の太郎が自分に重なって仕方ありませんでした。感想文に「戦争は絶対やっちゃいけない」と書いたら、担任の先生が「よく書けている」と赤丸をくれて、すごくうれしかった。
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