子どもを産まない選択をした女性の心境をつづったエッセー『産む気もないのに生理かよ!』(飛鳥新社)を2年前に出版した月岡ツキさん(32)。自身初の著書に大きな反響があり、2作目となる『傷つきながら泳いでく』(朝日新聞出版)を今年1月に出版しました。月岡さんに思いを聞きました。
浜島のぞみ記者
『産む気もないのに生理かよ!』は、30代の女友だちとの会話から始まります。自分は子どもを産もうと思わない。けれど、結婚した女性が「産まない」と意思を示すと、「なぜ産まないのか?」と理由を求められる。「産まない」生き方をする人にだけ、「それは正しくないのでは」という圧力が強いことを、身をもって体験しました。
結婚しても子どもを持つつもりはないと語る当事者が日本では少ないなかで「それなら自分で書くしかない」と決意。友人とともに発信していたインターネットの音声配信コンテンツ・ポッドキャスト番組のリスナーに編集者がいたことがきっかけで、本を執筆することになりました。
立場が違う人には理解してもらえないのではと不安に思っていましたが、80代女性からの手紙には「私には子どもも孫もいるし、夫の介護までやったけど、本当に自分がやりたくてやっていたとは言えなかったんじゃないか。やっとこういうことを言える女の人が出てきたことが、人生で一番うれしい」と書かれていました。
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