メーデーで白い学生帽をかぶり、春の到来と労働者を祝う人々(Visit Finland 提供)
堀内都喜子さん(ライター)
この時期、フィンランドの学校は学年末を迎え、2カ月半の長い夏休みに入ります。6月の第1土曜日は各地で高校の卒業式が行われ、正装に身を包んだ卒業生が頭に白い学生帽をのせます。小・中学校では卒業式を行いませんが、高校の卒業だけは特別。卒業式に家族が駆けつけ、その後、自宅に近所の人や親せきを何十人も招待して、新たな門出を盛大に祝います。
高校の卒業式でこの白い帽子をかぶる風習は隣国スウェーデンから150年ほど前に伝わり、その形は今も変わっていません。フィンランドでは高校卒業に値する学力があることを測る、全国共通の卒業資格試験があり、この帽子はそれに合格した証しでもあります。かつては誰もが高校に行けたわけではなかったため、卒業に大きな意味がありました。
フィンランド人の家に行くと、この帽子をかぶって花を持つ、誇らしげに写る家族や親せきとの写真が飾られています。
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