金曜の夜10時を過ぎても明かりがともる東京都内の中学校
常勤増やしてこそ子どもも安心
教員不足が深刻さを増しています。ある県では100人を超える教職員が配置されないまま、新年度が始まりました。教員不足は教員の長時間過密労働と一体です。すでに学校現場は限界に達し、子どもたちの学ぶ権利にも影響しています。実態と解決に必要なことは―。
本吉真希記者
全日本教職員組合(全教)は2022年から「教育に穴があく(教職員未配置)」実態調査を行っています。調査対象日は5月1日と10月1日の年2回です。ある県の組合からはこの新年度、県内の小学校・中学校だけで110人の未配置(4月時点)が報告されました。
同県の5月1日時点の未配置は、25年が40人、24年が28人でした。全教執行委員の板橋由太朗さんは、対象日が違うため単純に比較はできないとしつつ「未配置は解消されていない」と指摘します。
板橋さんは未配置の傾向について「全国的に高止まりにある」とも指摘。昨年10月1日時点の全教調査(35都道府県13政令市)では、教職員全体で4615人に上りました。比較可能な32都道府県9政令市では、同年5月1日時点からわずか5カ月で約1・37倍に拡大しました。とくに高校で約1・43倍、特別支援学校では約1・5倍にもなっています。
未配置が起きたときの対応としては「見つからないまま」が39・9%(24年10月)から61%(25年10月)へ1年間で大幅に増えました(比較可能な31都道府県9政令市=グラフ1)。他方、「非常勤等で対応」は20ポイント減り、非常勤講師も確保できない実態が浮き彫りになりました。
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