イラスト・黒須高嶺
職員室でエリカの担任のイシカワ先生に呼び止められました。「エリカが妊娠した」
エリカの相談室登校は前年度末で終了し、進級を機に教室で勉強するようになっていました。クラスメートとは少し距離を置く一方、彼氏と連れ立っての授業サボりはしょっちゅう。注意されれば、「キメィ(キモイ)」「死ねや」と罵声を返します。進級後もたびたび「就学の意志確認」という特別指導を受けながら、毎日登校だけはしていました。
小学校高学年の頃から学校に行かず遊び歩くようになり、中学の時に妊娠・中絶を経験しました。エリカは「不妊症になりたくないから今回は産む」と言い、中絶を望む彼氏と決別。イシカワ先生と私以外には妊娠の事実を伏せたまま、表向きは「人間関係のトラブルによる不登校」という理由で、通信制高校に転学していきました。
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