第12回中国獣医師大会であいさつする蔵内勇夫氏。モニターに映し出された映像には、「日本獣医師会会長」と「世界獣医師会次期会長」の肩書が紹介され、福岡県議会議長としての肩書は記載されていません(報告書から)
自民、公明、立憲民主などの県議26人が2023年からの3年間に税金3億円を使って豪華海外視察に行ったことが大問題となっている福岡県議会。自民党県議団の重鎮で、日本獣医師会や世界獣医師会の会長を務める蔵内勇夫県議会議長が、獣医師会の行事にあわせ海外視察を企画し、議会に諮らず自ら議長専決で決定、視察費用の約98%を税金で賄うなど私物化の疑いがあることが、日曜版編集部の取材で判明しました。監視役である日本共産党議員が不在のなかでの異常事態です。「蔵内氏の、蔵内氏による、蔵内氏のための海外視察」ではないか―。
取材班
蔵内氏は、23年8月以降の海外視察に公費で12回参加。その中には獣医師会や、蔵内氏がライフワークとしている「ワンヘルス」(人と動物の健康や環境を一体で考える施策)関連行事が組み込まれていました。
私物化の疑いが浮上したのは、蔵内氏が2度目の議長就任(25年4月)後に参加した「中国訪問団調査」(同年8月20~24日)です。公費で参加したのは蔵内氏と野原隆士県議(自民党)、議会事務局職員2人です。これに日中友好議員連盟の2県議(自民党)と県獣医師会副会長ら民間関係者が同行しました。
報告書によると、同8月20日は中国への移動日。活動日初日の21日は北京市内で中国政府機関や日本大使館を訪問。翌22日に西安へ移動し、日中韓獣医師会の覚書(MOU)調印式に出席しました。23日には中国獣医師大会開会式で、蔵内氏が日本獣医師会会長として来賓あいさつを行いました。その後、西安市の製薬会社を訪問しています。24日に帰国しました。
移動日を除く活動日3日間のうち、実に2日間が獣医師会関連行事で占められていました。
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