「無言館」第二展示室の前で(6月27日)
本紙日曜版の好評連載「『無言館』のうた」(3月完結)が本になりました。著者の窪島誠一郎さん(無言館館主)に思いを聞きました。
金子徹記者
長野県上田市の無言館は、戦没画学生の絵を集めた美術館です。連載では、絵の背後にある画学生の生涯や遺族の思いなどを生々しく描き、大きな反響がありました。
「この連載を引き受けて、本当によかったです。本の『まえがき』で病のことにもふれましたが、なんとか完結させることができた」
連載半ばの昨年秋、がんで余命半年と告知されました。担当だった記者(私)も驚きました。
「僕が休載をほのめかしたら、すぐに病室まで原稿をとりにこられましたね。いま思うと、あれは大きかった。僕みたいな中途半端な書き手が、こうして強く求められて書く場をもつ。これは幸せなことです。余命宣告で精神的にも参っていたけれど、休載しないでよかった。書くことが、いかに自分を支えているか、再認識しました」
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