撮影・石塚康之
「歌は一曲一曲に違う世界がある。そのドラマを見てもらえるのが楽しいです」。歌の舞台が二つ続く夏。7月は毎回好評のライブツアーを3都市で。シャンソンの名曲などを歌います。
「反戦歌は必ず歌いたい。『花はどこへ行った』はベトナム反戦運動の頃の歌です。歌詞を読むと、戦争がくり返される悲しみ、静かな怒りを感じます」
8月は、歌と芝居で一人の女性を描きだす、ひとり舞台「NA・NI・MO・NO(なにもの)」。
「みんなでどんな舞台にしようか、ああでもないこうでもないと1年前から相談しています。“歌と芝居が好きな大竹しのぶ物語”的になるのかな。生演奏のスリリングな舞台です」
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困っている人や社会の不正義を見過ごせない性分は祖父譲りかもしれません。
母方の祖父・吉川一水(かずみ)さんは戦前、官憲に監視されながらも、平等と「非戦」を訴えたキリスト者でした。内村鑑三に学んだ祖父の聖書講読会で、両親は出会いました。
「祖父は私が生まれる前に亡くなりました。母からは祖父が関東大震災の時、朝鮮人をめぐるデマに『とんでもないウソだ』と周りに言っていた、と聞きました。両親は祖父を尊敬して思想を受け継いだんです」
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