米・イスラエルのイラン先制攻撃戦争では米軍が駐留する中東諸国が戦争に巻き込まれ、多数の死傷者が出ました。「抑止」が破綻し、自国を守ってくれない米国との関係を見直す動きが出始めています。
坂口明記者
今日、イラン周辺の中東諸国のほとんどに米軍が駐留し(表)、2月28日の攻撃開始前に4万~5万人の米軍が前方展開していました。これほどの米軍駐留は、クウェートに侵攻したイラクを撤退させた湾岸戦争(1991年)後に顕在化したもの。膨大な米軍の駐留で敵対国の攻撃を「抑止」するというのが「うたい文句」でした。
ところが今回、先制攻撃されたイランは、これらの国の米軍基地・施設やエネルギー関連施設などに反撃。抑止は破綻し、湾岸諸国などに衝撃が走りました。米・イスラエルがイラン核施設を攻撃した昨年6月の「12日間戦争」でもイランは今回ほどの反撃はしませんでした。
核保有国の米・イスラエルに対して圧倒的に劣勢のイランは、ドローン(無人機)やミサイルなど相対的に安い兵器で反撃しました。イランは5月までに8カ国の20~28の米軍施設を攻撃。対弾道ミサイル・システム3カ所やF35戦闘機を含む軍用機42機などを破壊しました。(英BBC6月1日)
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