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日曜版  |  記事

憲法今、言いたい 監督 塚本晋也さん
戦場では誰もが殺す側になりうる
映画「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」

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撮影・後藤淳

映画監督・塚本晋也さんが実話をもとに新作映画を撮りました。開催中のベネチア国際映画祭のコンペティション部門に正式出品された「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」(11日から公開)。ベトナム戦争の帰還兵で元海兵隊員のアレン・ネルソンさん(故人)を主人公に、戦争を加害の視点で描いた傑作です。映画に託した思いと憲法への思いを、塚本さんに聞きました。
 板倉三枝記者

 塚本さんが同名タイトルの原作と出合ったのは「野火」(2015年公開)の準備期間でした。
 「当時、戦争に関するさまざまな資料を読む中で、この本を見つけました。衝撃を受けました。戦争をヒロイズムで描いたり被害者の目線で描いたりしたものはいっぱいありますが、加害者の目線で描いたものは、ほとんどない。でもこれは子どもでも読める文章で、戦場でどんなにひどいことをしたか、赤裸々に語っていました。これが映画になったらすごいだろうなと思いました。でもあまりに非現実的で…」
 映画がダメなら漫画でとネームまで書きます。「僕がアレンさんになって一人芝居で全国津々浦々回ることも考えました(笑)。とにかくアレンさんを世の中に復活させたかった。戦場では誰もが殺す側になりうる。これは恐ろしい現実です」

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