フィルムアート社・2860円
イギリスでは、労働者自身が「われわれ」と自らを捉え、その文化やコミュニティに誇りを持つ階級意識が育まれてきました。本書は主にイギリスの映画や文学を手がかりに、背景にある歴史をたどりながら、「階級」という言葉で社会を捉えることの意味を考えます。
日本では「階級」よりも「格差」のほうが馴染(なじ)み深いかもしれません。「格差」が同じ尺度の上に生じる差だとすれば、「階級」は経済だけでなく、文化やコミュニティとも結びついています。
一方、努力や能力によって上昇できるとするメリトクラシー(能力主義)は、一見公平でありながら、異なる出発点を覆い隠し、不平等を再生産することにもなります。
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