袋が破れ流出した千葉県農民連のコメ約1千俵を片付ける人たち=9月25日、千葉県成田市
「廃業しかない」--業者や農家の悲痛な声が聞かれました。千葉県や神奈川県に甚大な被害をもたらした台風25号。千葉県では印旛沼周辺堤防も決壊、死者8人・行方不明者3人、住家の全壊40戸、床上浸水673戸(9月27日現在)の被害が出ています。被災地で取材しました。
前田泰孝記者
成田市・栄町
成田市では農民運動千葉県連合会の倉庫が深刻な被害に遭いました。農家から買い取り保管していたコメ1千俵の8割が水没しました。残りも水分を吸っていて、市場には出せない可能性が高い。
倉庫の片付けをしていた千葉農民連の谷川聡子事務局長(54)は「せっかくつくったお米を届けられない。ショックで心が痛みます。全損だと1300万円から1500万円の被害額です。国には、直接的なコメの被害補償、廃棄・処分費用への支援、相次ぐ災害を防ぐための早急な対策を求めたい」と訴えています。
栄町で14ヘクタールの水田を営む薄田一男さん(80)。手には水没した田から取って来た稲が。実から薄緑の芽が出ていました。「売り物にはなりません」と声を落とします。
例年8月半ばには収穫から出荷まで完了しています。ところが今年は長雨。刈り取りが半分しか済んでいない時の台風でした。コメだけで被害額は700万円相当。「物価高で肥料代などが上がり、逆に米価が下がる中での被害ですよ…」
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