昭和医科大学病院院長 相良博典さん
ぜんそく(喘息)は、子どもの病気だと思われがちです。近年は、大人になって新たに発症する人が増えています。放置すると重症化し、命の危険もあります。大人のぜんそくの特徴や治療について呼吸器・ぜんそくが専門の相良博典さん(昭和医科大学病院院長)に聞きました。
柿崎美絵記者
―ぜんそくとはどのような病気ですか。
空気の通り道である下気道の炎症で気道が狭くなる病気です。(図)
咳(せき)や痰(たん)、息苦しさ、呼吸時に「ゼイゼイ」「ヒューヒュー」という喘鳴(ぜんめい)などの症状が現れます。時には呼吸困難などの発作を伴います。
―なぜそうした症状が起こるのですか。
気道にウイルスやアレルギーを引き起こす物質が入ると、白血球の一種である好酸球が集まります。この好酸球による炎症が気道の粘膜を攻撃することで、気道がむくみ粘膜の表面がはがれたりしてしまいます。
気道は炎症を起こした粘膜を守ろうとキュッと狭くなります。炎症は簡単には治りません。ぜんそくの症状は、このように気道の慢性的な炎症を原因として起こります。
放置すると、気道の粘膜はどんどん過敏になります。何らかのきっかけで収縮が起こると激しく咳込み、呼吸困難に陥る恐れのある発作が起こります。
気管支拡張剤などの薬で一時的に発作は治まりますが、炎症が残ったままでは再び発作が起こります。
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