高市早苗首相が規制改革担当相に任命した中司宏氏(右)と並ぶ日本維新の会の藤田文武共同代表=26年2月、日本維新の会のX(旧ツイッター)から
大阪府枚方市長時代の談合事件で有罪判決が確定しながら、高市早苗首相が規制改革担当相に任命した日本維新の会前幹事長の中司宏氏。元側近が中司氏に「裏金」を渡したと著書に書いていることをスクープした日曜版(9月27日号、電子版同23日配信)が大反響です。中司氏や維新側は「新事実ではない」と打ち消しに必死。中司氏が“不服”としていた過去の判決まで持ち出して、その後に明らかになった新事実を否定するという、苦しい弁明に追い込まれています。
取材班
事件は、枚方市長だった中司氏が元枚方市議で元大阪府議の初田豊三郎氏や大阪府警の警部補、大手ゼネコン・大林組顧問らと共謀し、同市が2005年に発注した工事を大林組などの共同企業体に落札させるよう談合したというもの。07年に大阪地検特捜部が関係者を逮捕・起訴。中司氏は競売入札妨害(談合)罪に問われ、大阪地裁は09年、懲役1年6カ月・執行猶予3年の有罪判決を出しました。大阪高裁は10年に控訴を棄却、13年に最高裁が上告を棄却し有罪判決が確定しました。
著書で新事実を明らかにしたのは、大阪地裁が中司氏と「親密な関係」だと認定している、元側近の初田豊三郎氏。談合や、大林組側から現金3千万円を受け取った収賄罪で実刑判決(09年、大阪地裁)を受けました。
捜査段階や裁判では中司氏に「裏金」を渡していたことを否認していた初田氏。20年に自費出版した著書『理不尽』の中で初めて公にしました。同書では、自身が大林組などから受け取った「裏金」の一部を市長室で中司氏に渡したとする場面を詳述。これが「初めてのことではない」として「初田が受け取った政治資金の半分を初田が市長に渡す」「十年にもなる二人だけの秘密協定だ」とし、税務申告や政治資金収支報告書に記載しない金銭授受があり「世に言う裏金そのものだ」などと記述しています。
編集部の取材に初田氏は「書いてあることは真実だ」と証言しました。
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