作家の黒川創さんが連作小説集『若冲、川を下る』を出しました。創作への思いを聞きました。
金子徹記者
若冲(じゃくちゅう、1716~1800年)は、超絶技巧と「奇想」で知られる絵師。黒川さんは、ブームになる前の1980年代から注目してきました。本書では、黒川さんの青年期から現在までのエピソードと若冲の軌跡をサンドイッチのように重ねて描きます。私小説と若冲伝が融合したような不思議な味わいです。
「20代から30代にかけて、若冲について夢中で調べ、所蔵者を訪ね歩きました。僕が若冲を語るには、そういう『若冲が入った自分』を通して語るしかない。見る主体(黒川さん)も込みでないと、絵画の面白さはとらえきれないでしょう」
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