早川書房・4950円
『オクスフォード英語大辞典』(略称『OED』)は19世紀中葉から70年かけて編纂(へんさん)された、原則として存在するすべての英単語を網羅した英語辞典である。サミュエル・ジョンソンの『英語辞典』に倣(なら)って、語釈を用例によって示しているため、そこには膨大な数の引用文が並んでいる。その用例の収集にはおよそ3000人の無償ヴォランティアの協力者が尽力した。
本書はその3000人の中から特に注目すべき人物を選んで紹介している。著者は『OED』第3版の編纂に携わった経験があり、初版編纂時に第3代編集主幹ジェイムズ・マリーが残した協力者の記録を、ふとした偶然から発見して本書を執筆した。
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