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日曜版  |  記事

「北方領土」の元島民100人を取材した写真集
写真家 山田淳子さん
おじいちゃんの足跡知りたい

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水島與宗治さん(多楽島出身、昭和7年生まれ)と家族たち

今も帰れぬ故郷への思いや戦争の記憶 克明に
 写真家・山田淳子さんの写真集『わたしの百人の祖父母たち 北方領土・元島民の肖像』が評判を呼んでいます。戦後80年、いまなお帰郷できない「北方領土」の元島民100人を写したポートレート。レンズを向けたその思いとは―。
 西條正人記者

 旧ソ連軍に土地も財産も奪われ、命からがら引き揚げてきた元島民たち。昨年、その数は5千人を切り、平均年齢は89歳を超えました。
 山田さんは元島民の孫です。富山県で生まれ育ちましたが、小学生の頃から父親に「おじいちゃんは北方領土にいた」と聞いていました。
 漁師だった祖父。生前、島について聞くことはできませんでした。2017年、根室に住む父親のいとこを訪ねた時、祖父が歯舞(はぼまい)群島の志発(しぼつ)島で暮らしていたことを知りました。
 「先祖のルーツをたどりたい」。そう思ったのが、元島民の撮影を始めたきっかけです。それは、自分が「何者かを知るために必要なこと」でした。

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