「学生の声を聞け」などとコールしながら学長室へ行進する学生ら=10月22日、山口市
山口大学(山口市)は2026年度以降の新入生などから、授業料を現行から約11万円(20%)引き上げることを発表しました(10月30日)。授業料値上げの波が地方国立大学にまで広がる深刻な状況のもとで、同大や近隣県の学生有志、教職員らは白紙撤回を求めて声をあげています。
目黒健太記者
いま、国立大学で学費値上げの“連鎖”ともいうべき事態が起きようとしています。今春、東京大学が2割(約11万円)の値上げを強行した他、この秋には埼玉大学など地方国立大学が相次いで授業料値上げを発表する異常事態です。
その一つが山口大学です。同大は2026年度以降の入学生などの学費を10万7160円(20%)引き上げ、年間64万2960円とすると発表(10月30日)。谷澤幸生学長による同日の値上げ発表の記者会見は、学生や教職員およそ50人が抗議するなかで行われました。
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