労働組合として初の大会を開いたプロ野球選手会。前列左から中畑清会長、梨田昌孝・掛布雅之副会長=1986年1月、東京都千代田区(共同)
労働組合プロ野球選手会がこの11月で発足から40年を迎えました。選手会労組のたたかいによって、移籍を可能にするフリーエージェント(FA)制度や代理人制度の導入などさまざまな前進が勝ち取られてきました。その足跡と存在意義をたどります。
勝又秀人記者
プロ野球シーズンが終わったこの11月、来季の契約更改に向けて選手と球団との交渉が活発に行われています。昨年、その席で代理人を活用したのは少なくとも50人以上にのぼりました。
「契約更改での代理人委任」は、労組として出発した1985年当時からの要求でした。複数の経営者側と選手個人が対等に交渉するのは難しく、米大リーグのような代理人制度を必要としていました。それまでの親睦団体から労組になったことで、要求項目に掲げられました。
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