
上脇博之・神戸学院大学教授
裏金問題での旧安倍派幹部を対象にした上脇博之・神戸学院大学教授による刑事告発を、東京地検特捜部が握りつぶした疑いが編集部の取材で浮上しました。「巨悪を眠らせない」という特捜部による告発不受理の異常事態。検察の「不起訴処分」が検察審査会で覆されるのを恐れた疑いが濃厚です。特捜部出身者は「告発は国民の権利として刑事訴訟法に定められており、適切な形式の告発状を受理しないことはありえない。検察が自民党の裏金隠しに加担しているように思われても仕方がない」と話します。
取材班
特捜部による自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件の捜査の端緒となったのが、「赤旗」日曜版のスクープを受けた上脇氏の刑事告発でした。「政治とカネ」の問題など100件超の刑事告発をしてきた上脇氏。「形式が整っていれば検察は告発を受理していた。裏金問題での不受理は異常だ」と指摘します。
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