
説明会で配布された、元町幹部が作成した資料の一部
日本共産党議員などへの議会答弁は「粗雑で構わない」―。静岡県函南(かんなみ)町で、不適切な資料を用いた勉強会が長年行われており、特定の政党・議員に対して差別的な対応を取るように促していたことが分かりました。仁科喜世志町長が「まったく知らなかった。あってはならないこと」と謝罪しましたが、第三者委員会の設置など真相究明には背を向ける姿勢に町民や議員から疑問の声が上がっています。
東海・北陸信越総局 前田智也記者
今回発覚した不適切な資料は、町によると「元町幹部が独断で作成したもの」だとしています。新任の課長などを対象にした議会対応勉強会で2020年度から25年度まで使用され、仁科町長は「勉強会の場所は議場で、公務時間内に行われていた」と話しました。
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