
盛岡城本丸の石垣。割石を組み合わせた「乱積み」
岩手県盛岡市は、江戸時代に盛岡藩・南部氏の居城があったところです。盛岡城は、北上(きたかみ)川と中津川の分岐点にあたる高台に造られました。明治初めに破却されましたが、現在は盛岡城跡公園(岩手公園)として市民憩いの場になっています。
園内で歴史を色濃く伝えるのは石垣です。自然石をそのまま積んだ野面(のづら)積みと呼ばれる石垣は、築城当時のもの。四角い切り石が整然と積まれた場所は、築城から約100年後のものです。積み方を見て時の流れが感じられます。
公園内には、石川啄木の歌碑と宮沢賢治の詩碑があります。二人とも多感な10代を、旧制盛岡中学校の生徒として過ごしました。
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