
今夏も熱中症患者数が急増するなど、気候危機はまさに命の危機になっています。気温上昇を抑えるために必要なのは、早期の温室効果ガス排出ゼロ、化石燃料に依存した社会からの脱却です。そんな中、燃焼してもCO2(二酸化炭素)を排出しない水素やアンモニアの活用が注目を浴びています。水素は気候危機対策になるのでしょうか。
そもそも水素は、石油精製や化学セクターなどで主に工業原料として用いられてきました。水素の主要な製造方法として、化石燃料を燃焼させて水素を取り出す改質法と、水を電気分解して作る電解法の二つがありますが、ほとんどが改質法で製造されています。
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