
新浪剛史氏
あなたが使っている薬の価格が数十倍に跳ね上がる!? 恐ろしい事態が進行しています。医療費4兆円削減の一環として自民・公明・維新・国民民主・参政の各党が狙う、市販薬と似た効能の「OTC類似薬」の保険外し。自民党総裁に選出された高市早苗氏は公明党以外との連立拡大を急ぐ意向で、社会保障切り捨ての危険が高まっています。「保険外し」には黒幕が…。実は財界団体の長年の要求でした。
「OTC類似薬の保険適用を外さないでほしい」と訴えるのは、埼玉県の大藤(だいとう)朋子さん(47)。長男の龍之助(たつのすけ)さん(23)は難病の魚鱗癬(ぎょりんせん)で、全身の皮膚が乾燥して硬くなります。毎日、保湿薬など複数の薬が必要です。
今は保険適用で年約3万円の負担ですが、保険から外されたら27倍の約82万円の負担に。朋子さんは「保険から外されたら、薬を買うために生活費を削らざるを得ません」と話します。
経済的理由で薬を使えない―。憲法25条の「生存権」が保障する「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」に反するものです。
しかし自民・公明の与党と維新は6月、OTC類似薬の保険給付見直しを検討し、2026年度から実行することで合意。国民民主党や参政党も保険給付見直しを公約しています。
購入したサプリメントを巡り、財界団体・経済同友会の代表幹事を辞任(9月30日)した新浪(にいなみ)剛史氏。辞任2カ月前の記者会見(7月29日)
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