
撮影・石塚康之
それは素早い動きでした。自公が少数に追い込まれる一方で、極右・排外主義の台頭が目立った参院選。投開票の8日後に各界の有志12人がアピール「デマと差別が蔓延(まんえん)する社会を許しません」を発表しました。音楽プロデューサーの松尾潔さんは、呼びかけ人の中心メンバーです。「人間の尊厳を守りたい」と話します。
板倉三枝記者
選挙が終わってすぐ、発起人で弁護士の太田啓子さんから声をかけていただきました。その熱意と誠意に感銘を受け、僕からは作家の村山由佳さん、DJ/音楽プロデューサーの沖野修也さんにお声がけしました。村山さんはすぐに非常に説得力のある文章を寄せてくださり、沖野さんは新宿の街宣(8月1日)にも出てくださった。
それぞれが得意な領域で役割を果たしているのを見て勇気づけられました。ともすれば、こういう動きは、大きな海にポチョンと小さな石を投げているような無力感に襲われるものなので。
でも声を上げる方々を目の当たりにすると、私たちの動きを積み重ねていけばいつかは変わる、排外主義の流れをせきとめることができる、という確信が生まれます。その思いを多くの方々とシェアするためにも17日、第2回の街宣を行います。
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