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日曜版  |  記事

「無言館」のうた 文 窪島誠一郎
第31回 寝ても醒めても「数寄屋橋」

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伊勢正三「数寄屋橋界隈」
 あの戦時下にあって、絵描きを志し地方から上京して美術学校にすすみ、食糧難、物資不足のなかで絵筆を執りつづけた画学生たちの青春には、どうしても貧困とたたかいながら切磋琢磨(せっさたくま)するという悲壮なイメージがつきまといがちだ。
 しかし、なかにはおどろくほど豊かな環境で絵を勉強し、高価な絵の具や画材をあたえられて「制作」に没頭できた、きわめて裕福な家庭で育った画学生もいた。さしずめ、今回紹介する伊勢正三なんかは、「無言館」に展示される画学生のなかでも、とびきりリッチな美校生活をおくることができた画学生だったといえるだろう。

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