大企業による搾取が強まっています。
2012~24年度に大企業の純利益は4・6倍、株主への配当も2・8倍に増やす一方で、従業員の給与は1・1倍。肝心の労働者への賃上げにはほとんどまわさない--あまりにもひどい搾取です。9月に財務省が「法人企業統計調査」結果を発表し、24年度の労働分配率が51年ぶりの低水準となったことがニュースになりました。
いま、この労働分配率という指標に注目が集まっています。労働分配率とは、もともと、生産過程で新たに作り出された付加価値が資本と労働の双方に分配されるという考え方に立ち、資本による労働者の搾取を隠す面がありました。しかし、そのような性格の指標でさえ、株主優先の新自由主義的経営によって、労働者の取り分を大きく減らしている大企業の強欲さを示しています。
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