今年は「プラザ合意」から40年です。これは日本の長期にわたる経済停滞「失われた30年」の原因となりました。
プラザ合意とは、1985年9月に米ニューヨークのプラザホテルで秘密裏に開かれた日米英仏と旧西ドイツの5カ国蔵相・中央銀行総裁会議(G5)でなされ、各国が為替市場への介入、金融政策の協調によってドル高を是正するというものです。為替市場への協調介入の結果、ドルが下落し、合意時の1ドル=242円から、88年には1ドル=120円台になりました。
この合意は、米国が自国経済の「双子の赤字」(財政赤字と貿易赤字)に対処するために、それまで放任してきた為替市場に介入をする姿勢を示したことで、G5各国がドル暴落とそれによる混乱を回避するために国際協調政策を実施することに同意したものです。
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