撮影・佐藤研二記者
大軍拡の前倒し、「台湾発言」など、危険性をあらわにする高市早苗政権にどう立ち向かい、希望ある新しい政治をつくるのか―。日本共産党の田村智子委員長と、「平和を求め軍拡を許さない女たちの会」共同代表の田中優子さん(法政大学名誉教授・元総長)が、語り合いました。
田村 あけましておめでとうございます。
田中 おめでとうございます。
田村 「平和を求め軍拡を許さない女たちの会」の立ち上げ(2023年1月)から丸3年ですね。発足から1カ月で「軍拡より生活」の7・5万人の署名を集め、シンポジウムも次々と開催しておられますね。
田中 そうです。軍拡に反対するだけでなく、沖縄など南西諸島や辺野古(名護市)など、各地で何が進んでいるのか、私たちが見て、知って、伝えあうのはすごく大事なことです。
それに「女たちの会」は、スタート時点で大阪や熊本、北海道と各地で立ち上がったんです。とくに熊本がすごい。
田村 私も、熊本で「会」の方々にお会いしました。健軍駐屯地(熊本市)に日本で初めて長射程ミサイルが配備される、これに反対する住民の皆さんと懇談したのです。「会」の女性たちの行動力と迫力に圧倒されました。「自衛隊の司令部は地下化される、私たちはどこに避難しろと言うのか」と。外国に届くミサイルとなれば、「相手から標的にされる」というつよい不安を現場で実感しました。
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