地盤改良船が浮かぶ大浦湾の海岸で新基地建設の問題について語り合う若者たち=沖縄県名護市 撮影・田中智己記者
太陽の光をあびて青く輝く海面に、大型の地盤改良船5隻が浮かんでいます。沖縄県名護市辺野古(へのこ)の米軍新基地建設の現場、大浦湾。「マヨネーズ並み」の軟弱地盤の改良のために7万1千本もの砂くいを打ち込みます。海を見つめて「沖縄高校生平和ゼミナール」(平和ゼミ)の中学・高校生たちは訴えます。「沖縄の声を無視して工事を強行する。この国の民主主義って何なの?」
前田泰孝記者
平和ゼミの若者たちが、新基地建設に反対する「島ぐるみ会議いとまん」(糸満市)や元教員の人たちを訪ね、交流しました。同会議は、埋め立て工事がいかに無謀かを可視化しようと、海をイメージした青いボードに、砂くいと同じ7万1千本のつまようじ(総重量12キロ)を刺し、沖縄本島の形にした模型を作りました。
「7万1千本って数字ではピンとこないけど、本数を実物でみるとすごい」と驚く上原諒(りょう)さん(14)。「辺野古で何が行われているか知らない子がたくさんいるので学校に持っていきたいくらい。SNSで世界に発信したい」と話します。
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